2011年09月12日

韓国出張:モッポ市編

勤務先の学部で今年の夏、企画が通って決行となった日韓交流プログラム。
詳細は割愛するとして、そのプログラム関係で他の3名の先生方と一緒に、私も一週間、韓国の国立木浦大学校とソウルに乗り込んで来ました。

ソウルまでは二時間という近さなのだけれど、目的地の木浦(モッポ)市までの道のりは、
名古屋−(航空機)→ソウル・インチョン空港−(鉄道)→ソウル・キンポ空港−(航空機)→クァンジュ空港−(自動車)→モッポ
と、意外に遠い。せっかく近い韓国なのに、何度も居眠りしながら一日がかりの移動。

韓国は人がみんなとてつもなくすごく親切だし(もう本当にこれが感動しすぎて言葉にできない)、食べ物もおいしくて健康的だし、美容グッズは充実してるし、びっくり衝撃垢すり体験もできたし・・・。
仕事を忘れてふつうに楽しんできた私。
韓国は一応二度目の訪問だったのだけれど、今回満喫して、すっかり大ファンに手(チョキ)

ここでは韓国滞在のハイライトをピックアップ。

かわいいまずは、韓国南西部に位置する、古い港町モッポ市のご紹介。衝撃の食べ物もご紹介します。

ご覧の通り、海辺の町。町のシンボルのユダル山からの眺め。
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日本の植民地時代の爪痕も深く残っている土地でもある。
当時の日本家屋もある。
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当時の日本領事館の建物。丘に立てられていたこの建物は、この町で一番眺めのいい場所に位置していた。
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日本人としては訪問するのには複雑な場所もあった。

東洋拓殖株式会社の木浦支店だったビルは、現在、歴史博物館になっている。
モッポの歴史だけでなく、帝国時代の日本のアジア侵略の様子も伺い知ることができる。
色々な場所に連れまわしてくれ、わかりやすい解説を加えてくれていた木浦大学のY先生が、この歴史博物館でだけは、「待ってるから見ておいで」と言って、一緒に行ってくれなかった。
日本人である私と一緒に行っては、コメントがしづらいとのこと。

Y先生の言ったこの意味は、私はすぐ理解することになる。

展示されていたのは、日本軍が帝国時代に韓国人に対して行った非道な拷問・虐殺の様子をとらえた写真の数々。
こんな衝撃な事実を、私たちは正確に歴史の授業で習っただろうか。

韓国の人にとっては、忘れたい歴史。でも、日本人にとっては、決して忘れてはならない歴史だと感じた。

Y先生に聞いた。

やっぱり今でも日本人を恨んでいる人々は多いのですか。

そしたらY先生が一言。
「恨んでいるなんて、そんな悲しいこと言わないで下さい。私たちは本当に日本が好きなんですよ」
Y先生は本当に悲しそうな顔をしてそう言った。

「過去を恨んでいては前には進めず、国は発展しない」
そう教えて国民に前を向かせた金大中元大統領の影響なんだろうか。
韓国の人たちがどれほど自分の国にプライドを持っているかを感じさせる一面だと思った。

・・・・・

もう一つのハイライト。

モッポ市から車で一時間ほどのところにある、ナジュ(羅州)という町にある、韓国時代劇のロケ地テーマパーク。
なぜか木浦大学の先生たちが私を連れて行ってくれた。

三韓志テーマパーク
http://www.najuthemepark.com/
「朱蒙」や、私が唯一なんとなく観ている「イ・サン」もここで撮影されたとか。

ほんとの三国時代にいるみたい。
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Najyu small 2.jpg


Najyu small 3.jpg

すごい大掛かりなセット。
陶芸や組紐作りなど、色々と文化体験もできる。
韓流ファンにはたまらないかも。

・・・・・
さてさて。

レストラン続いて、楽しいご飯の話題へ。
韓国はおいしすぎて、最後の最後まで去るのが悲しかったのです。

港町、モッポには珍しいシーフードたくさん。

まずは名物!
タコの踊り食い!!
着いた最初の日の衝撃!!!

私がモッポ初上陸と聞いて、現地の先生方が早速海辺のレストランへと連れて行ってくれたのだけど・・・

Mokpo small 5.jpg


ただのタコの刺身ではありません。
さっきまで生きてたタコをぶつ切りに。
お皿の中で、タコ(の切り身)は動いています・・・。
その様子はこちら↓

私、実は声が震えている・・・。

動くだけでなく、吸盤が皿に吸い付くため、お箸でタコの切り身を取るのも一苦労。
そして、口の中でも吸盤が吸い付くため、飲み込むのも一苦労。。

私は切られてもなお動き続けるタコに普通にビビリすぎて、なかなかお箸を持つ勇気が持てず。
みんなにちょっと笑われ、励まされ、やっと小さな切れ身をつかもうと思ったのに、吸盤がお皿に吸い付いてなかなか取れない。かなり苦労してやっと数切れ、食べてみることできた。

お醤油ではなく、お塩とごま油で食べるタコのお刺身。
動いているほど新鮮なタコは、ほんとはとても美味しかった。
ただ、ただ・・・私は動いているタコを口に入れるという恐怖を、最後までどうしても拭い去ることができなかった・・・。

別の日には高級料理のエイも、大学の総長の招待でご馳走になった。
私にとっては初体験のエイ。
総長主催の晩餐で、総長の前で写真を撮ることも憚れたので残念ながら写真はなし。

エイの刺身は、独特の臭みがあるちょっと変わった食べ物。
こんなとこでも紹介されてた。
(ホンオ・フェというのがその食べ物)
http://www.ntv.co.jp/wrs/renewal/ranking/20040704/01.html

お刺身だけでなく、発酵されたエイも食した。
こちらは臭みがない。
発酵エイを茹で豚とキムチと一緒にサンチュにくるんで食べる。
食べた瞬間、口に刺激が広がり、なかなか自己主張の強い食べ物だった。

珍しい食べ物に衝撃と感動の連続。
韓国料理は、カルビやブルコギやビビンバだけじゃなかったのね、と実感したモッポグルメでした。


ソウル編など、まだまだ続きます。。。


posted by eiko at 00:06| Comment(4) | TrackBack(0) | Travel (Asia) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月17日

学会と湖

久しぶりの更新。
早くももう一か月も前のことですが、学会でヨーロッパに行ったきの様子でも、ちょっと書いてみます。
なんだか、湖尽くしの旅でした。

今回の学会は二つ連続。イギリスのマンチェスターとスイスのフリブール。

7月2日にロンドンに着き、翌日夕方、マンチェスター入り。
マンチェスターと言えば、マッドチェスター。オアシス、スミス、ローゼズ・・・と思って、ひそかに数年間行きたい都市の上位を占めてきた街だけれど・・・

実際、あんまりぱっとしなかった・・・。
天気も悪くて、私の元指導教官いわく、「Gray Manchester」。。
うーん、こんなはずじゃなかった。。

湖その@:
イギリスでのハイライトは、Lake District
火曜日(5日)には発表も終わったので、学会で午後が休みになった水曜日(6日)、Lake districtにあるWindermereという町まで数人で日帰り旅行をした。
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Peter Rabbitの作者、Beatrix Potterの故郷でもある。記念館があった。
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なんだか微妙なポーズのカエルさんたちも。

丘の上からの眺め。
ほんとにPeter Rabbitの世界のような美しい景色。
動物たちがきっとのびのび生活してるのでしょう。
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4人で眺めのいいホテルのカフェで、湖を見下ろしながらお茶をした時間。のどかすぎて、しばらく完全に日常を忘れてみました。

湖そのA:
マンチェスターでの学会も無事終わった土曜日(9日)、次の学会のため、スイスへと移動した。
移動途中、チューリッヒで一休みして、友達と晩御飯。
大学が一緒だったDくん。アメリカ留学などの共通点があって昔は連絡を取り合っていたものの、最近はすっかりご無沙汰していた。奥さんと一緒にチューリッヒに住んでることが最近わかって、それならば、と、この機会、会ってきた。

去年ちょっとだけ行って、また戻りたいと思っていたチューリッヒ。
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湖からの川の両脇に建物が並ぶ様子が美しい街。

町の湖のほとりで、チーズとクラッカーをおつまみに、ビールを飲むひととき。平和すぎ〜。
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突然の訪問だったのにも関わらず、色々連れて行ってもらって・・・。本当にお世話になりました!

湖そのB:
そのまま無事、学会が開催されるフリブールという町に到着して、次の日は日曜日。
ミシガン時代以来仲良くしてるドイツ人の友達が、偶然にもその町の大学で3月から教員として働いているというので、その友人夫婦とこの日はちょっと足を伸ばして、隣町のMultonまで。

この町も、湖の町です。ムルテン湖。
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町を囲む城壁からの眺め。
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学会の開催されるフリブールは、スイスの中でもフランス語圏の町だけど、そこからわずか電車で30分のこのムルトンは、ドイツ語圏。
友人たちは、ドイツ人にも関わらず、スイス人のドイツ語は全く別もので、何と言っているかわからない、と言っていた。いわゆるハイ・ジャーマンを話すわけではないらしい。
ドイツ人にはわからないドイツ語を話す・・・独自の言語をもたないスイス人が、ある意味ドイツ語とは違う独自の言語の構築に向かったかのようにも思えた。

すぐに歩いて周れる小さなかわいいムルトンという町では、名物のチーズフォンドュを食べたり、湖のほとりでお昼寝したり。スイス人は、日曜日は仕事を忘れて完全にお休みするらしいのだけど、町のお休みモードに便乗して、私たちも完全にのんびりした。

次の日から学会があったフリブールという町もとってもかわいいところ。

高台からの眺め。
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逆に下から高台を眺めてみる。
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川の真横の、京都の川床っぽいレストランで、こんなチーズ料理も堪能しました。
ちょっと塩っけがきつめかな?
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湖そのC:
まだあります。。。
湖そのCは、ジュネーブにて。
学会最終日の午後、次の日の帰国便に備えてフリブールを出発し、ジュネーブ入り。
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この日の夕方は、旅の終わりを実感しながら、一人のんびり町を歩いてみた。
学会の機会を利用して、友達と再会したり、いい景色を堪能したり、のんびりしたり。
仕事の日常に戻るのが、哀しかったのは言うまでもありません・・・。
posted by eiko at 21:52| Comment(4) | TrackBack(0) | Travel (Europe) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月30日

Graduation

気付いたら、前回の更新から1ヶ月以上も経っていました。
あっと言う間に、もう5月も終わり。
毎日色んなことがあり過ぎて、時間が経つのも早いです。

帰国して早2ヶ月。
よく、
「逆カルチャーショックはない?」
と聞かれるのだけれど・・・不思議にまだ特に感じてません。
こっちの今の生活がまだ新鮮すぎるからなのか。
留学生と関わることが多いからなのか。
私が鈍感だからなのか。
それとも、こんなものかと変に割り切ってしまう、おもしろくない大人になってしまってるのか。。。

実は私はそのどれでもなく、そんなに今までと違わないからなんじゃないかな、と思ってます。
アメリカであれ日本であれ、大学という場所には活気があって。
学生たちは本当にみんな色んな思いや目標を抱えてて。
学生たちの気持ちは、アメリカも日本も変わらないな、と感じてます。
周りの先生もみんなおもしろい世界観を持った研究者ばかり。
大学という同じ世界にいれば、あんまりアメリカ・日本の違いってないのかもしれません。

−−−
先週は、テキサス大学での卒業式でした。
人生おそらく最後の卒業式。
当初は行く気満々で、週末だけのオースティン行きを強行するつもりだったのだけれど、やっぱり学期中で週末だけアメリカまで行くのは無理でしたたらーっ(汗)

6年ほど前、ミシガンで修士課程の卒業式に出たとき、お世話になった先輩の博士課程の卒業式と一緒でした。
先輩が博士として卒業しているのを見たとき、
「私もいつか、先輩のように博士の卒業式に出れる日が来るんかな」
「そのときは、感激なのかな」
とか思っていました。
そのとき以来、私も先輩のように博士を取るときの卒業式にはぜったい出席したいと思ってたのに、現実はそううまくは行かないもの・・・。
いずれにせよ、オースティンには近いうちにまた戻りたいと思っているので、そのときに写真でも取れたらまぁ良しとしますカメラ

−−−
大学での私の研究室。
普段はここで一人、自由に仕事してます・・・
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2011年04月12日

日本は、春です

名古屋に越してきて一週間とちょっと。
仕事が始まって一週間とちょっと。

この一ヶ月、生活にも状況にも場所にも変化がもうあり過ぎて、まだちょっと混乱してます。
夢にまで見た博士号を取ったのに、まだその実感もないまま違う国に引っ越して(自分の国なんだけど。。。)、更に住んだことのない新しい土地に引っ越して、しかも今までとは違う、大学教員という立場になって・・・。
名古屋に住んでるっていうのがあまりにありえない感じ過ぎて、今どこにいるのか、時々忘れます。
「今度日本に帰ったらー・・・」なんて考えてて、「違う違う、私今日本やし」って我に返ること、しばしば。

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日本にいる。それを実感するのは、満開の桜を見るときです。
すまして歩いてるけど、実は心の中ですっごい感動してます。
だって、9年ぶりですもの!ずっとずっと恋しかった満開の桜の景色!
すまして歩いてるけど、実は心の中で、きゃっほーい、って叫んでます。

大学はすっかり新学期の雰囲気満開で、若くて夢と希望に満ち溢れたフレッシュマンたちが、目をきらきらさせながらキャンパスを行き交っています。
そして、サークルに勧誘する先輩たち。
あーー。思い出すわーー。このわくわく感!!

私、○阪大学で過ごした大学時代はほんっと、もうオレンジデイズもびっくりの、これ以上ないというくらい楽しい、青春いっぱいの日々だったので、またそのときの気持ちとか雰囲気とか、思い出して胸きゅんです。
大学の、この活気に溢れた感じが大好きで、それもあって今の道に進みたいなぁと思った。
春の活気溢れるキャンパスにいて、自分はやっぱりこの道にきたかったんだ、と再確認できた。

今週から、授業も始まる。
今学期は、留学生向けの授業を一つと、自分の専門分野の授業(日本人学生向け)の授業を一つ、計2コマ教えます。
学部生だけでなく大学院生も受ける授業。
私にも学生にも楽しい授業にしたくて、たくさん試行錯誤してます。

このわくわく感はいつまで続くのでしょう。
そのうちどうしようもなく忙しくなって、この仕事を選んだことを後悔したりするのかな。。。

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*週末、ちょっと一人で散歩しに行った、東山動植物公園の前。コアラが来て話題になった、あそこです。近くに住んでます。
posted by eiko at 00:09| Comment(6) | TrackBack(0) | College faculty life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月20日

本帰国しました

今回の大地震。被災された方々のことを思うと本当に本当に胸が痛く、未だかつてない被害へのショックに、私は涙を流すことしかできません。ただただ、一刻も早い復興を願うばかりです。
アメリカでも連日のトップニュースで、多くの人たちが気にかけています。
地震があって以来、アメリカの友人たちからメールや電話を多くもらっています。
日本外からも、多くの人たちが被災地のことを想い応援していることが、少しでも被災者の方々の励みになれば、と思います。

‐‐‐
こんなときですが、私はというと、日本に帰ってきました。ついに、の本帰国。
博士論文も終わり、先週、その口述試験にも無事パスすることができて、博士号を取得しました。
こんな私が「ドクター」になることができました・・・。
正直、長かった・・・。終わったときは、色んな色んな思いがめぐりました。
こうして何とかアメリカに渡った一番の目的を達成し、日本での次の行き先も決まった今、もう「一時」帰国の必要はありません。

・・・
8年強前アメリカに渡って以来、いつか来るだろうと思ってきた本帰国の日。いつもの一時帰国は楽しいだけだけれど、アメリカでの生活が完全に終わる日が来るとき、本帰国の日、私はどんな気持ちになるんだろう、とずっと思い続けてきました。
それが。実際はというと、実感なんて全然なし。
帰国の直前の直前まで、おセンチになってる暇もないくらい慌しく、そのままその日を迎えてしまいました。
数年間住んだ土地を完全に引き払うのは本当に大変・・・。出発前夜も徹夜で準備する羽目になったので、飛行機に乗った瞬間寝てしまった私。空からオースティンの町を見下ろして思いにふける・・・なんてことはなく、目が覚めたときにはすでに雲の上。町なんか少しも見えませんでした。。。

親しくなった友達と別れ、慣れ親しんだ好きだった町を離れるのはきっと哀しいだろうと思っていたのに、意外とあっさり離れられるものなんだなぁ、と拍子抜けだったのだけれど、日本行きの飛行機に乗る直前に色んな人たちと電話で話していて、哀しくならない理由がわかった気がしました。
「別れ」や「終わり」じゃない、ということに気付きました。
アメリカで築いてきた人間関係は深く、これからもずっと続いていくものであること、アメリカで学んだことや経験はこれからのキャリアにつながっていくということ。
帰国するからといって終わりなわけじゃない。だから哀しくならないんだ、とわかった気がします。

オースティン最後の日の夜は、ライブに行きました。Two Door Cinema Club。
ライブでの締めくくりというのは、オースティンでめいっぱい音楽を楽しんだ私の、オースティン生活の最後に相応しい気がしました。

・・・
次の行き先は、名古屋です。
4月から、名○○大学で、教えます。
まさか自分が名古屋に住むことになろうとは思ってもいなかったので、実感がないけれど、新しい土地での生活と仕事、少しずつ踏み出していこうと思ってます。
posted by eiko at 23:50| Comment(10) | TrackBack(0) | Graduate student life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月17日

「オチ」る論文

博士論文もいよいよ佳境に入っていて(私はそのつもり・・・)、今は修正・校正、の日々ペン
200ページ以上あるので(博士論文の長さとしてはいたってフツウ)、読み直すだけでも時間がかかってしまって、思ってる程ハイペースでは進まず・・・。
もうここまで来てしまったら、
「もうなんでもいいからとにかく早く終わりたい!」
というのが実は本音なのだけれど、とは言っても、
「なんでもいいからとりあえず分析をまとめて終わり!」
・・・というわけにはいかないモノ。

論文委員の5人の教授の中の1人の先生が、「書く」ことに関していつもおっしゃってることがある。
「論文は起伏のある一本の『ストーリー』でなければならない」と。

始まりは比較的静かに、ゆっくり。
 −物語りの最初は大抵、登場人物や時代背景が明らかにされる。
それから次第に盛り上がりを見せる。
 −何の変哲もない日常シーンの描写の中に、何かが起こりそうな「前兆」。この時点で「この先何が起こるんだろう」と読者は興味を持つ。
それからはクライマックス。
 −物語りが最高の盛り上がりを見せるところで、読者を一気に惹きこむ。「なるほどそうだったのか!」「そういうことか!」と驚かせ、納得させる。

つまりは、この最大の山で「セクシーポイント」を投入することで、
「ずきゅーん」
と、読者の心を射抜かなければいけないと。そういうこと。

私なりの解釈を加えると、
話で言えば、最大の笑いを誘う、「オチ」の部分。
音楽でいえば、ソロのインプロビゼーション(即興演奏)が最大に盛り上がるポイント。
テンション・ノートでも加えて、聴き手を「ぞくっ」とさせる・・・そんなとき。
なげやりな言い方すると、その曲中で一番大きな音量一番高い音ででソロ弾いちゃう、みたいなとき。

全てはその「セクシーポイント」を最大にセクシーに見せるために、オチで最大にウケが狙えるように、ソロの最大の盛り上がりで最大の拍手がもらえるように、始めから終わりまでを構成していくべきとのこと。
ともすれば、論文なんてほんとに分析を書き述べていくだけの、平坦な、退屈なものに仕上がりがちなんだけど、そりゃそうだ。
研究論文だとは言え、読んでて興味の持てない読み物なんて、そもそも誰も読む気にならない。
いくらいい研究をしても、それをおもしろく伝えることができなければ、研究者失格だ。

ストーリー。
どんな話も、オチがなければ何故その話をしているのか、したいのか、相手には伝わらないものだし、相手に何の共感もよばないし、そもそも「ストーリー」にならない。
松っちゃんやジュニアや小藪や兵頭さんやほっしゃんの話がおもしろくスベラナイのは、オチがあるから。
しかも、「そんなオチだったのか!」と、あっと驚いて印象に残るようなオチが。

・・・
つまりは今の私、その先生のアドバイス通り、最大限に「セクシー」さを出そう・・・と奮闘中。
が・・・。
実は自分の論文、読めば読むほど、平坦な気がして、なんだか印象に残らないこと書き連ねてるだけな気がして、ちゃんと「オチ」てない気がして、なかなか進まないふらふら

私の分析の最大の「セクシーポイント」ってなんだろう(今更・・・)。
どうやったらそれを驚く「オチ」にできるんだろう。。
そもそも私の論文なんて、いくらセクシーになったとこで、論文委員の先生以外誰か読むんだろうか。。。
ていうか、私自体が全然セクシーじゃないし。。。

・・・とかそんなことばっかり考えてたら、なんか永久に終わらないような気がしてきたのだけれどバッド(下向き矢印)
とにかく後一ヶ月ほどでなんとか勝負つけなくてはいけません。
さて、無事に最大のウケが狙える形でオトせるでしょうか・・・。

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posted by eiko at 16:21| Comment(10) | TrackBack(0) | Research | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月14日

オースティン お気にスポットその1

オースティンでの残り時間もあとわずか(2ヶ月?)!
と思うと、急に寂しくなってきたので、最近一瞬一瞬を噛み締めてます。
ということで、オースティンのお気に入りスポットなど、ちょっとずつご紹介したいとも思ってるところ。

私にとって、日本に帰ってから絶対に恋しく思うだろう2点は:
1.ライブミュージック
2.ビールの種類

レベルの高いライブが無料や安価でどこででも聴けるオースティン。日本ではちょっとしたライブでもお金がかかるのだと思うと、残念。。
そして、日本で手に入るビールの種類の少なさもとっても不安。最近、日本でもおいしい地ビールは増えてはいるけれど。

ということで、私の中の2大Miss-the-mostの場所は以下に決まり。

るんるんベストライブミュージックスポット
ライブハウスやバーは星の数ほどあるオースティンだけど、ジャズだったらやっぱりココ。
最近特に足繁く通っているElephant Room。私のオースティンでの一番のお気に入りのジャズバー。
ここはいつ行ってもハズレなし!狭いハコだけど、いつでもめっちゃええジャズの生演奏が聴けます。
しかも平日はカバーチャージなし!
しかもしかも、ビールの種類も豊富!

先週末も行ったのだけど、そのときは残念ながらジャズに興味のない人を連れて行ってしまったので、バンドが全く見えない一番後ろの席で普通に飲む羽目に。。このお店、縦長で、後ろだと全くバンドが見えないのが玉にキズなんです。。

バーベストビールスポット
The Ginger Man
もうここ、すごい。私はオースティンに来た最初の一週目から恋に落ちました。
ビールの種類のすごさといい(生・瓶合わせて50種類以上?)、雰囲気のよさといい・・・。
地元テキサスの地ビールのみならず、世界中のビールが。私は当然、しょっちゅう出没してます。

ちなみにここで、私店員さんに勝った(?)ことがあります(自慢)。
私の注文したビールと違うビールが出てきたときのこと。違うと言ったら、また新しく注いで持ってきてくれたんやけど、それもまた違う(頼んだのはヴァイツェンだったのに、どうもIPAのような強いホッピーな味。違いは明らか)。それ以上「違うよ」と言っても、もう信じてもらえず、「絶対おかしいんだよねぇ」と友人たちに言いながら飲んでた私。やっぱり納得できず、デキそうな別の店員さんに言ったところ、樽を確認してきてくれました。そしたら、やっぱり!樽の付け間違いだったようで、他の店員さんたちは負けを認めて(?)「You were right the whole time」と言ってくれました。やっぱり!!友人たちからは、「Eiko knows her beer」とのお言葉をいただきました。当然!
というエピソードもなんだか愛おしいパブ。I will surely miss you, The Ginger Man!です。

こんな感じで、オースティンには去りたくない理由がたくさん。寂しいです。早くもノスタルジーです(早すぎ)。
他にも色々ご紹介はまた今度。


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posted by eiko at 14:31| Comment(5) | TrackBack(0) | Austin | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月02日

年越しはミシガンで

2011年、明けましておめでとうございます。

今年はミシガンで年越ししました。
大晦日の夜。相方の友達のパーティーに行った後、ロイヤルオークというデトロイト郊外の街のダウンタウンへ。
アメリカ各地で一斉に行われる大晦日恒例イベント、Ball drop(NYCのTimes Squareでのイベントを真似たもの)を見物。

ダウンタウンに設置された、野外ステージでは、Gin BlossomsやThe Romanticsのコンサートが。
この寒いミシガンで、冬に野外コンサートという発想がちょっと謎。

New Year eve 2 small.jpg


この写真の画面右上に見える丸い光が、Ball dropに使われるボール。
これが、年明けまでのカウントダウンの2分程前からちょっとずつ下に落ちてきて、年明けの瞬間と共に地面に到達、という仕組み。
その場に居合わせた多くの人たちとともに、カウントダウンをしてボールが落ちていくのを見物した。

ただ、ボールが落ちるのを見ても、正直、さしたる感動もありません。。
やっぱり初詣に行ったり、一連のお正月イベントをしないと、なんとなく気持ちも引き締まらないし、年明けた気分にもなりません。
アメリカでは年越しや新年が大したイベントではないのだから、仕方ないけども。
・・・という、ちょっと残念な年越しでした。


*********
2011年、今年は私にとっては大きな変化の一年になる予定。
博士課程を終え、8年強のアメリカ生活を終えて、日本に帰り、4月から新しい環境で新しい仕事のスタート。
しかもそんな年に限って、厄年!
どんな変化にもチャレンジにも、くじけず向き合っていきたいと思う(厄年という逆風に負けず!)。
日本に帰っても、大切なアメリカでの人とのつながりは維持していきたい。そして、日本での新しいつながりも少しずつ築いていきたい。もちろん日本での古くからのつながりは、もっと深めたい。
そんな大雑把な抱負について考えてみた元旦は、とりあえずだらだらしてみます。

今年も、きっと周りの人たちに助けられまくる一年になります。今年も辛抱強くお付き合いいただけたら、最高に幸せです。どうぞ宜しくお願いします。
posted by eiko at 07:04| Comment(5) | TrackBack(0) | Travel (U.S.) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月20日

3往復して・・・

今学期三回目の短期帰国からは、先週月曜日(13日)に戻って来ました。
今回のフライトは散々で、アラスカに緊急着陸したり、レイオーバーのあるデトロイトで8時間待ちの後、飛行機が更に3時間遅れたり・・・。
30時間以上の旅ですっかり疲れ切っていたけれど、ふと飛行中の機内から空を見ると、双子座の流星群のすごいこと!
地上よりもちょっと空に近い場所から見れる、たくさんの流れ星ぴかぴか(新しい)
とても贅沢な眺めで、最後の最後、旅の疲れが吹き飛びました。

就活のため日米間を三往復もした三ヶ月。ずっと時差ぼけだったり、仕事のペースは落ちたり、周りの人に迷惑もかけたり・・・とマイナスもあったけど、よかったこともたくさん!

まずは、甥っ子の成長を毎月観察できたこと。
成長する様子を見ていて、赤ちゃんはいつでも、その時その時が一番かわいいんだ、ってことがわかりました。いつでも「現在(いま)」が一番かわいい黒ハート
少しずつ色んなことができるようになっていってるけれど、こないだ会って驚いたのは、誰と目が合ってるか、誰が自分を見てて誰が見てないか、ってのまでもわかるようになってたこと。人の視線を感じて自分を見てないかどうかわかる、ってことは、一つの認知能力の発達を意味します。
そのうち、人の視線をたどって、その人が見てる方向を探し当てて自分も同じ方向を見ることができるようになったり、見てほしい方向に指をさして、人の視線を動かしたりまでもできるようになることでしょう。
すごいー。

それから、何よりも一番良かったのは、妹の結婚式に出られたこと。これは2回目の帰国の時。
妹は入籍はとっくに済ませてたけど、式は11月初めでした。
妹と旦那さんの会社の人たちばっかりの披露宴&2次会だったのに(2次会にも出てくれと言われた)、何も気にせず盛り上がり、会社の人たちに絡むわが一族。
2次会には、旦那さんのお友達の、吉本芸人の和泉修さん(関西以外の人はあんまり知らないのかなぁ)や、元ラグビー日本代表監督(今は神戸製鋼)の平尾誠二さんもいらしてて(旦那さんは妹よりちょっと年上です)、やっぱり絡むわが一族。
つくづくうちの親族はオメデタイ人たちの集まりなんだ、と実感しました・・・。
妹の晴れの舞台に出れて、妹の幸せ一杯の笑顔を見れて、妹を支える周りの人たちに会えたことは、とってもとっても嬉しかったです。
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(親族集合)
posted by eiko at 05:34| Comment(5) | TrackBack(0) | Random | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月12日

次の行き先

・・・が、決まりました。

8年強のアメリカ生活がついに終わります。日本に帰ります。
4月からは、某国立大学(大学名はまだ明かせませんが)の文学部にて、教育・研究に携わります。
こんな私が、日本で大学の先生です。。。
自分の専門分野を、主に留学生に教えることになるので、授業は基本的に英語を使います。
大学生だけじゃなく、大学院生への授業も受け持てるので、かなり楽しみ。
先にもらった某私立大学からの内定を、気の進むポストじゃなかったということで無謀にも断ったり、決まりそうだったところからいきなりしっぺ返しをくらったり、と紆余曲折もあったけど、最終的に一番行きたかった大学のポストに決まって、ほっとしてます。

実はここ最近の三ヶ月ほど、面接のため一ヶ月に一度のペースで、それぞれ一週間ずつ、日本に帰ってました。
こんな短期間に、こんなにたくさん(三回)日米間を往復したのは初めて。
5件よばれた面接の中で、最後の関東でのものは直前にお断りすることになったので、結局受けたのは4件。それでも、九州、関西、東海・・・と国内でも色々と移動しました。

大学教員の採用では、書類選考の後、実際の面接によばれるのは大体3名。
「3名だけなのだから、面接によばれただけでも自信を持ってよい」、と先輩方には言われたけれど、最後の3人に入るだけじゃ、意味がない。そのうち1番にならなきゃ、2番でも3番でも100番でも、結局は一緒。
「1番」になんて人生の中でほとんど(全く?)なったことがなく、「自分なりに頑張る、ナンバーワンよりオンリーワン主義」な私にとっては、「1番にならなきゃいけない」という状況が難しすぎて、信じられなすぎて、とてつもないことに思っていました。
私を一番だとして選んでくれたこと。そんな奇跡的なことがこの世にあるんだろうか・・・と、未だ信じられない気持ちです。
好きな人にアプローチしたら、逆に告白された、みたいな感じです。胸きゅんです。

この大学院最後の一年は、大学院での時間に意味があったのか、卒業後に続くものがあるのか、早く答えがほしいのにそれが出るかどうかわからないまま、正直焦るばかりの苦しい時間でした。早く先に進みたいー、と気持ちが急く度、「今は我慢のとき」と自分に言い聞かせて自制する一年だったので、前進できるきっかけができて、とっても嬉しいです。
日本に帰ることには不安もあります。でも、色んな色んな理由で、今は帰るという結論に満足してます。

ぴかぴか(新しい)ところで、今回、周りの人たちの助けや励ましには、ほんとにほんとに感謝。相談にのってくれた両親や弟妹、面接の模擬授業の練習に付き合ってくれたりアドバイスをくれたりした友人たちや先生、日本に帰る度に授業や採点を代わってくれた先生や同僚、話を聞いてくれた友人たち・・・いつもながら周りの多くの人たちに頼りながら生きてます、私。この素晴らしい人たちがいてくれての結果です。

あせあせ(飛び散る汗)面接の度に日米間を往復したせいで、博士論文の進捗状況が計画よりも遅れてます・・・。論文は1月に完成させて、2月中に卒業して完全帰国の予定!論文を完成させないわけにはいかない状況になってしまったので、ぜったい書き上げなきゃ〜。

・・・まだまだ安心できません。。。
posted by eiko at 23:31| Comment(15) | TrackBack(0) | Graduate student life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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