2004年04月06日

Ben Folds (is my guy... (strong wish))

今、とっても、切ない。
こんなに切ない気持ちを味わったのはいつぶりだろう、ってくらい、哀しい。
今日はなんと、うちの学校の劇場WhartonにBen Foldsがやって来て、一生忘れられない級のコンサートをしていった。
コンサートが終わってしまったのが哀しくて切なくてたまらなくなるような、強烈なショーだった。
世の中には、本当にすごい人がいるのだと、思った。
私はBen Foldsは、もちろんBen Folds Fiveのときから大好きで、いつか生で観たいと思っていたのだけれど、まさかいきなりこんな絶好のチャンスが訪れるとは思ってなかったし。
昨日はどきどきして眠れなかったし。
火曜日は長い一日なのでいつも疲れるのに、今日はそんなの関係ない。

毎回いつも必ず、テレビででも生ででも、プロの演奏を聴くたびに思うことがある。
プロとアマ実にの決定的な違いの一つは、ダイナミクスの豊かさの違いだということ。
音の強弱やメリハリを自在に操れる人が、プロになれるんだなと、本当にいつもしみじみ思う。
バンド全体で信じられないくらいに上手く自然にフェイドアウトしていったり、絶妙なタイミングとスピードでボリュームとテンションを変化させたり。
観ている観客に、思わずはっと息を飲ませる。決して演奏が間延びしない。
演奏の質を決定するのは、フィジカルな演奏技術だけじゃないんだな、と痛感させるのが、プロの表現の自在さ。
音で自分を表現できて、人を圧倒することのできる人というのがプロだということなんだな、としみじみ思う。

今回のBen Folds のコンサートは、バンド形式ではなく、彼のピアノ一つ、というアコースティックコンサートだった。
やっぱり叩いてた。鍵盤を。
やっぱり中腰で弾いたりしてた。
マイクも叩いて、ドラムのフィルの代わりにしてた。
それにしても、一人とピアノ一台だとは思えない存在感と音量。
舞台に10人はいるんじゃないかと思えるくらいの力強さには、本当に圧倒させられた。
彼の演奏はちっとも整然としてない。
本当に何が飛び出すかわからなくて、自由すぎるくらい自由で。
主張の強いサウンド。圧倒されるプレイ。よく通る声。
私は大好きで聴きまくってるから、ほとんどの曲のピアノパートは覚えてるけど、だからこそ、思わぬところで入るオブリとか、アレンジとかに、胸をつかれまくりだった。息できなかった。

そして、彼は本当に天性だと思える素晴らしいエンターテイナーで。
こういう人のことを、華がある、というんだな、と思わさせられた。
一人なのにー。ほんとすごい存在感。
観客との息の合わせ方が本当に上手。
いろんなアーティストの曲を、ちょっとものまねを交えつつ、自分なりにアレンジして弾いて歌ってくれたり、観客としゃべっているうちにその場の雰囲気に合わせて即興で曲を作って歌ってくれたり。
ベース弾いたり、観客にパートを振り分けて、自分の演奏の中で掛け合いさせたり。
もともと彼の曲には罵声のスラングが歌詞にたくさん入ってて、Fuckとかすごいたくさんでてくるけど、即興で歌ってくれた歌詞はめちゃめちゃ笑えたし。
日本語バージョンで「カネヲカエセー」ってのも、やってくれたし。

ほんとうに、Ben Foldsは歌でもピアノでも、自由な人だった。
歌とピアノで、あんなにも自分を豊かに表現できる人がいるんだなあ、としみじみ思った。
しかも彼は、ミュージシャンだけでなく、エンターテイナーとしてもとても優れてる人で。
こんなにも多くの人を魅了できる人間がいるんだなあ、と驚きだった。
席はすっごく後ろだったものの、丁度真ん中だったので、彼の手が丸見えだったのはよかった。
滑らかなグリスも、鮮やかなソロの指の動きも、堪能させてもらえたし。
指の自由さは、もう信じられなかったけど。
同じ人間とは思えないものがあり、気を失いそうだったり。
100分の1でいいから、彼の力がほしいと思ったり。
あんな風に弾ける世界に行ってみたいと夢みたり。
触発されてならない、そんな音楽だった。

プロのライブを観にいく度に興奮して、魅力にとりつかれてはトリップしてしまうことが多いけども、今回は特に虜度が強いかもしれない。
アメリカ中、ライブについて観て周りたいとか真剣に思ってる私。
最近Philosophyという曲を一人こそこそ練習中だけど、それもやる気が出てしまってたりして。
それはもう、自己満足の世界で、いいのです。
posted by eiko at 23:54| Comment(0) | Music/Concert | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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