2009年01月16日

兼用の文化

日本帰国中、何度か参加させていただいてる関西の研究会のデータセッションにて、自分のデータを発表させてもらう機会があった。先月、同じ研究会に行った際、主催者の先生から「ヤスイさんが渡米する前にもう一度やりましょう」と言っていただけたのがきっかけ。

データセッションとは、ビデオに録られたあらゆる種類の会話などのデータについて、みんなであれやこれや推論し合う、というとってもマニアックな会。会話などのインタラクションをこまかーく丁寧に分析していくことで、普通では気づき得ないことがたくさん見えて来ます。

今回提供したデータは、私がオースティンの自宅のダイニングで撮影したもの。幸い参加者たちの興味をそそってくれたらしく、議論は白熱。1時過ぎに始まって、7時半くらいまで絶えることなく展開された。なんとその約6時間半で議論されたのは、たった15秒くらいの会話の断片。秒単位で何度も何度もビデオを再生。これって相当マニアック。。でも、私一人では全く発見できなかったことが、かなり深いレベルでたくさん出てきて、目からウロコ!

ところで、後の飲み会にて「なぜアメリカ行ってる人のデータには、ダイニングテーブルを囲んでの会話データが多いのか」という話になった。とある先生が、「アメリカに行ってる人のデータには、なんとなく共通点があるんだよねぇ」と言って、ダイニングテーブルの存在を指摘したことから始まった話題。みなさんは、
「やっぱりアメリカは夕食パーティーが多いってことだねぇ」とか、
「ダイニングテーブルが単身用アパートにも置けるくらい、広いってことだねぇ」とか、
色々言っておられました。

まぁ、アメリカにはこたつテーブルなるものはないから当たり前と言えば当たり前なのだけど、よく考えると、単身用アパートでのダイニングテーブルって、結構微妙なモノ。食べるためだけのテーブルの存在なんて、実は全然必要ない。

日本だと、一人暮らしの場合、こたつテーブル(かその類)っていう、勉強机にもちゃぶ台にもなっちゃ便利な物があって、ダイニングテーブルは必ずしも買わなければならないものじゃない。それがアメリカだと、テーブルの兼用、って概念ってあまりない気がする。ダイニングにはダイニングテーブル、リビングにはコーヒーテーブル、書斎には勉強用机がある。私のアパートにもリビングの端で、キッチンの向かいのとこにはダイニングスペースなるものがあって、ダイニングテーブルを置くためだけの空間がある。しかも、2人掛け用でなく4人掛けくらいのダイニングテーブルを置いている。食べるためだけのテーブルやソファ座るときのためだけのテーブルが必要だなんて、よく考えたら結構不便。こたつテーブル一つあれば、全て事足りるというのに!なんなら、こたつテーブルで勉強もしちゃうよー。

日本では部屋の兼用もできて、布団を広げれば居間を寝室にすることも可能。でも、アメリカではリビングにベッドが置いてあることなんてない。目的別に部屋がわかれていて、目的別に家具が置いてある。一戸建ての家だったら、「ゲームするための部屋」とか「映画観るためだけの部屋」とかがあるところもある。そんなん、リビングのテレビでしたらいいやん!

結局、アメリカは広いから、兼用なんて必要ないということでしょう・・・。


posted by eiko at 09:36| Comment(5) | TrackBack(0) | Culture | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
僕アメリカでかなり安価な机一つしかありません。兼用どころか全てそこでいろいろします。

まあ僕は家で勉強しないですからね。

とすると、僕は居住区と勉強区が分かれてるかもしれません。すごく不便です。
チャリ必須です。
Posted by imai at 2009年01月16日 12:30
結局、アメリカは広いから、兼用なんて必要ないんけんよう!って、おらぁ、どこの国の人だ?!ってのは置いといて、いやぁ15秒の会話に6時間半って、いったいどんな会話だったんですか?興味持ちますね。
Posted by makotao at 2009年01月16日 16:01
15秒程のトークで六時間半ってスゴいね!
ホンマに「研究」やわ(ってそういう会なんやから当然なんやけど)
eycoちゃんの部屋そんなに広いんやってのにも驚いたけど。

オレの部屋はノートPC置いてるテーブルでご飯も食べて…
こたつテーブル置く広さもないよ。

こたつって一人暮らしにとっては最高のアイテムなんだよね。
食事できて勉強できてパソコンできて…
裏に返せば麻雀もできる(爆)

逆に日本の「こたつトーク」をアメリカの人が見たらどんな反応示すのか興味あるなぁ(笑)
Posted by T.Asai at 2009年01月17日 14:39
うわー 研究者冥利につきるね、そのデータセッション.私もまた行ってみたいな、日本でのデータセッション!

そして、面白いね.私も、修士論文はディナーテーブルのデータがメインだったしな.日本だと、日常会話のデータとかってどこらへんから撮ってくるんだろう?ご飯とかよりは、お茶タイムとかなのかな?ソファに座って、とか.コタツトーク、超興味あるね.コタツって、家族コミュニケーションにすごくContributeしてそう.うちの実家はコタツをなくしちゃったけど、あれって、かなり家族の輪の機会を減らしてると思うんだよねー.

今度Eycoちゃん、実家で是非コタツトーク、撮ってきて〜!
Posted by 彩依 at 2009年01月19日 05:28
>imaiくん
「勉強区」って・・・(笑)。
でも、居住区と勉強区が別れてるのは確かに不便なのかな。でも、その方がメリハリつきそう!
私の場合は、外で勉強した方がずっとはかどるってわかってるのに、結局家に残ってだらだらとしちゃうこともしばしば。やっぱり私も完全に勉強区を家から分離させちゃおうかなぁ。もっと大学の近くに住まなきゃだめかも!

>Makotoさん
たった15秒の断片の中に、信じられないくらいたくさんのことが起こってるもんなんですよー。実際の会話は!
奥が深いでしょー。

>あさいちゃん
私のアパート自体は大して広くもないんよー。ただ、無駄に部屋がわかれてる。。
私も日本で一人暮らししてたときは、こたつテーブルで全てをこなしてたよ!広いし、便利だったなぁ。
こたつトーク、録ってみたらおもしろいかも。みかん必須だよねぇ。

>彩依ちゃん
また日本でのデータセッション、行こうね!関西のもいいけど、私は今度また東京のにも言ってみるつもり。

日本でのデータは、私が見たことあるのは、家じゃない部屋(研究室)とかでの会食だったり、お茶だったり、って感じかなぁ。家で撮ることもあるだろうけれど。こたつトークもあるんだろうか。
私の実家もこたつはもうないんやけど、こたつって一回入ったら出れなくなっちゃうし、家族とのコミュニケーションの機会を提供してくれてるよね。家族が一つの部屋に集まって何かをすることが多い日本の家ならでは、って感じだねぇ。
Posted by エイコ at 2009年01月19日 12:57
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